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Michi Takasaki ~ La Vita della Strega in Italia~ 魔女のイタリア日記

Menù di gitacasa (3)

メニュー・ジータカーザ(3)


イタリアに帰ってきてちょうど一週間が過ぎました。
昨日はアンドレアもお休みだったので、午前中はゆっくり過ごし、お昼からは、ミラノのノヴェチェント美術館に行くことにしました。ドゥオーモの横にあり、20世紀の美術作品が展示されています。すぐ横の王宮美術館では、モディリアーニの展覧会もあったのですが、これは別の機会にすることにしました。


しかし兎に角。
お昼ご飯は食べていかなくちゃと、前日から塩抜きをしていたバッカラを使ってバッカラマンテカートを作り、冷凍してあったポレンタと一緒に食しました。付け合わせには焼き野菜。そして白ワインではなく、プロセッコ、フェッラーリ。美味だったなぁ。大満足でした。
Menù di gitacasa (3)_a0107774_207061.jpg



バッカラとは、日本でもおなじみの魚、メルルーサの塩漬けです。同じメルルーサを天日干しした物の事は、ストッカフィッソと言います。バッカラマンテカートは、ヴェネト地方の伝統的な料理です。
マンテカートとは、食材をクリーム状やペースト状にする事のようです。


実際にヴェネト地方では、この料理を天日干しのメルルーサ、ストッカフィッソで作るようですが、料理の名前はストッカフィッソ マンテカートではなく、なぜだかバッカラ マンテカート。これには訳があって、昔は天日干ししたメルルーサの事をその地方ではバッカラと呼んでいたのだそうです。


さて。昨日、私が使ったのは塩漬けのバッカラ。一匹の半身、400gほどの重さでした。
前日から丸一日かけて塩抜きしたバッカラを、しっかりと魚が浸る分量の水をいれた鍋に入れて火にかけます。この時、鍋の水に100〜150mgほどの牛乳も加えます。臭みとりのためだと思われます。沸騰したら浮かんでくる灰汁の泡をすくいながら、数分間煮立たせて火を止めます。そして、20〜30分ほどそのままにしておきます。


柔らかくなったバッカラの骨と皮を取り除き、ボールにいれて木匙や麺棒で根気良く身を潰します。そのさいに、少しずつオリーブオイルを加えます。昨日の魚の大きさで、80〜100mgのオリーブオイルを入れたと思います。マヨネーズを作る時の要領です。オイルと魚が良く混ざっペースト状になってきたら、塩胡椒で味を整えます。みじん切りにしたニンニク一片とパセリを加え、再びよく混ぜて出来上がり。バッカラ自身に塩気があるので、私は塩をいれることはほとんどないです。


実は、アンドレアさん密かにダイエット中(笑)
炭水化物を減らした食事を、パスタの国イタリアで実行するのはなかなか難しいですが、今日の昼ごはんのパターンは良かったんじゃないかと思います037.gif


では、また!029.gif





by miciamiciamicia | 2013-03-18 21:03 | Cucina

イタリア、ロンバルディア州ヴァレーゼの小さな町で夫と二人暮らし。仕事、料理、文化、雑感などを書きます。
by miciamiciamicia
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